日本にいたときと同様、インドでも定期的にCD/DVDショップをディグっている筆者であるが、この一年余りで急激にボリウッド映画DVDの価格が下がっている。海賊盤への対抗措置として、パッケージの仕様はプラから紙になるなどクオリティを落としているが、メーカー正規盤が1枚Rs.49-99!!で販売されている。
思い起こせば2007年夏ごろであろうか、写真右下のULTRA(発売元)のDVDがMONSOON OFFERと称して期間限定で1枚Rs.99で売りだしたのが始まりと記憶している。
その後T-SERIES(左下 KARMA STRA)がペラペラの紙スリーブ仕様でRs.60/90で追随した。
さらにはMOSER BAER(右上 JAB WE MET名作)がなんと一枚Rs.49という驚異の低価格を打ち出した。CDより安い価格逆転現象がおきている。Rs.49といえばドライバーに渡すチップ並ですよ。マクドのセット(Rs.105)を我慢すればDVD2枚買えますよ。もっとも我慢しなければならないほど、困っている人はいないであろうが。
で、ついに大巨人ソニーBMGが重い腰を上げて動き出した。チョイ高めだがRs.69/-。RANG DE BASANTIの他にも、KAL HO NAA HO、KABHI KHUSHI KABHI GHAM, KUCH KUCH HOTA HAI等過去の名作・大作が目白押し。ソニーBMGは良質のコンテンツを抱えているから相当期待できる。
完全にデフレスパイラルに突入し、この価格破壊の流れは止まらないであろう。海賊盤撲滅は難しいと思うが、ボリウッドファンにとっては歓迎できる状況である。映画封切り前にはサントラCDを聴いて盛り上がり、公開されれば映画館で観て、DVDが発売されれば買うという、ボリウッド産業に一大貢献している模範的な正統ボリウッドファンの我が家にとっても嬉しい限りである。
この機会にこれまでDVD購入をためらっていた皆さんも、大人買いしてはいかがであろうか。
と、夫婦揃ってテレビ通販風に煽っておこう。(笑)